お手軽仕上げ例

目次

あまり手間やお金をかけずに、手っ取り早く完成させたい人向けの組立例です。
ガレージキットって何?って人でも分かりやすくはたぶんなってません。悪しからず。
画像は動画から切り取ったものもあるので、ピントが合ってなかったりします。ご了承くださいませ。

Step1 キット内容確認

・購入したキットに不足や不備が無いか確認します。

 

Step2 道具の準備

・組立に必要な道具を用意します。
   これから道具を用意する人向けなので、すでにもっと良い道具を持ってる人は飛ばしてください。

紙やすり:今回は#320、#600、#1200、#2000を使いました。粒度は前の倍程度で進めて行くのが妥当だと思われます。
デザインナイフ:NT社のD-400Pを使いました。100均の倍ぐらいしますが扱いやすさが違います。
黒マジック:大部分を塗る用の太めと目などを塗る細めがあるツインタイプが良さそうです。
除菌用アルコール:別に除菌用でなくても度数60~70%あればいい感じにマジックをぼかせます。

他、気泡を処理するため瞬間接着剤、ベビーパウダー、つまようじ、テープ、エナメル塗料を使用しますが、気泡を気にしなければ必要ありません。

 

Step3 ゲート・パーティングライン処理

・仮組するために余分な部分を処理します。

 

・ゲートをデザインナイフである程度削り取ります。
   ゲートは複製するとき型に樹脂を流す通り道です。
   最終的に紙やすりで仕上げますので、紙やすりで仕上げるとき面倒じゃない程度に平らにします。
   パーツをえぐらないようにするため、すくい上げるようにナイフを動かすのと多方面から削るようにしています。

 

・パーティングラインをデザインナイフである程度削り取ります。
   パーティングラインはたい焼きでいう羽の部分です。
   こちらも最終的に紙やすりで仕上げますので、紙やすりで仕上げるとき面倒じゃない程度に平らにします。
   デザインナイフの刃を立ててこするように削る通称カンナ削りで段差が目立たない程度にざっと仕上げます。

 

・他パーツも同様に処理します。
   ただし、陰陽玉模様パーツは特に処理しないでも大丈夫です。(処理しても隠れる部分なので省力化)

 

Step4 仮組

・組み立てられるか確認する
    磨く場所の確認や、気泡を処理するかどうかも判断します。
 
・もみあげカバーの仮組
    もみあげ先端を無理に曲げると折れてしまうので、位置合わせ用の下側のダボ(凸部分)を削ってはまりやすいよう調整します。
    全部削っても割と問題ありませんし、もし緩い場合でも接着剤を付ければ大丈夫です。
 
尻尾の仮組
    特にパチッとはまる感覚はありませんが、陰陽玉と組み合わさると外れないようになっています。
 
・陰陽玉模様の仮組
    穴に取り付けた後、回転させて陰陽玉中心の凹凸にはめます。
    緩い場合は補助金具を取り付けてください。
    パーツ裏面にくぼみがあるので、補助金具の先端をくぼみにはめるようにするとずれません。
    長さが足りない場合は折り目を少し伸ばして調整してください。
    同様に陰陽玉(白)側も行います。
 
・陰陽玉の仮組
    切欠きを合わせて陰陽玉(赤)と(白)を合わせます。
    パチッと感はあまりなくて申し訳ないですが、意外に保持してくれます。
 
・本体の仮組
    陰陽玉の切欠きに本体の凸をはめます。
    陰陽玉模様が無い方に尻尾が来るよう向きを合わせてください。
    この時、尻尾が外れないよう注意してください。
 
・気泡と磨く箇所の確認
    まずは磨く箇所を確認してください。
    組み上がった後見えなくなってしまう箇所は磨いても見栄えに影響しませんので、省力化のため覚えておきます。
    また、気泡が表に出てしまう箇所があるかも確認します。
    目立つ場所でなければそのまま処理しないでも問題ありません。
    気になるから処理したいという場合は下の折り畳み記事参照してください。
    気にならないor気泡がない場合は一度バラして次に進みます。
・パーツから切り出す方法とパテで埋める方法
    今回は二種類の方法を紹介します。(そもそも気泡なく複製できればよかったんですけど…)
    それぞれメリットデメリットがありますので選ぶ基準にしてください。
 
 

パーツから切り出す方法

・メリット:同じ素材を使うので質感、色などがぴったり合う
・デメリット:ぴったり合うように加工しないと隙間が目立ってしまう
・追加道具:瞬間接着剤

    今回は陰陽玉模様の柄部分が材料として使えますので切り出します。
    補助金具があれば最悪全部柄を切り取っても組立は可能です。
    少し大きめに切り取ったほうが持ち手になって削りやすくなります。

 

    気泡の穴に差し込めるよう先端を鉛筆のように削ります。
    ある程度形ができたら実際に穴に差し込み、形が合うまで調整していきます。
    ここで形が合わないと接着後に隙間が目立ってしまいます。

 

    形が整ったら気泡の穴に瞬間接着剤を流し込み、差し込みます。
    硬化したら余分な部分をゲート処理と同様に処理して完成です。
    (写真では形合わせが適当だったので隙間が目立っています。)

 

パテで埋める方法

・メリット:埋める形を問わない
・デメリット:色や質感が合いにくい
・追加道具:瞬間接着剤、ベビーパウダー、つまようじ、水がしみない器(今回はテープ)、エナメル塗料

    シアノンやカラーパテといったものの代用です。
    テープを机に張り、その上に瞬間接着剤とベビーパウダー、赤色が必要な場合はエナメル塗料を出して混ぜます。
    (白色の場合も白のエナメル塗料を混ぜた方が色味が合うかもしれません。)
    垂れないぐらいの粘度になったら気泡にすりこみ、硬化したらゲート同様に処理して完成です。

 

Step5 磨き

・納得行くところまで紙やすりで磨く
    自分の好みの仕上がりになるまで磨きます。
    磨く順番は番号が少ない順で、大体前の番号から倍程度を次に使います。
    やすりは大きいままだと使いづらいので短冊状に切って使うのが良さそうです。
    また、削りカスややすりの目の詰まりが気になる場合は少し水を付けて磨きましょう。
    今回は本体と尻尾は#320、もみあげカバーは#600、陰陽玉は#2000まで磨きました。

 

Step6 黒塗装

・黒マジックで黒部分を塗る
    普通にラッカー塗料などで塗装しても良いですが、割と簡単に黒マジックで塗装できますので紹介します。
 
・尻尾を塗る
    マジックで尻尾先端を塗ります。
    境目はギザギザに塗っておくと毛の境目っぽくなります。
    塗り終わったら境目ぼかすため除菌用アルコールをティッシュに含ませて拭きます。
    ぼかし部分が思ったより広がってしまったら紙やすりで磨いて落とし、先端の黒が落ちてしまったらマジックで足して完成です。

 

    塗り終わったら境目ぼかすため除菌用アルコールをティッシュに含ませて拭きます。
    ぼかし部分が思ったより広がってしまったら紙やすりで磨いて落とし、先端の黒が落ちてしまったらマジックで足して完成です。

 

・同様に耳、もみあげ、足の先端を塗る
    後ろ足も忘れずに。
    もみあげなどあまり力を入れて拭くと折れてしまうので注意してください。

 

・目、鼻、肉球を塗る
    できるだけ細いマジックの方がやり易いです。
    目は凹モールドに流し込むように全体を塗ります。
    はみ出した場合、紙やすりでもいいですがデザインナイフで軽くカンナ掛けすれば細かいところも処理できるのでおすすめです。

 

Step7 本組立

・仮組と同様に組み立てる
    組み立て終わったらアクリル台座に乗せます。

完成!!!!!

今回紹介したのはあくまで組立の一例なので、このやり方でなくてはダメというわけではありません。
分からない箇所や質問等ありましたら、どうぞメールやツイッター等でお気軽にお声掛けくださいませー。 では!

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