作成:2024/07/27 更新:2024/10/23
あくまで一例です。
この解説通りじゃないといけないことはないので自由に動かしてください!
目次
- 首振りの仕組み
- 案1 ソーラースイングと呼ばれる機構組み込む方法
- 案2 積み石パーツの上部に付属の機構パーツを組み込む方法(展示品と同じ)
- 案2-1 用意する部品
- 案2-2 積み石パーツの上部を削る
- 案2-3 スムーズに上段機構パーツが動くか確認する
- 案2-4 直径2mmの棒を下段機構パーツに埋め込む
- 案2-5 下段機構パーツにモーターを取り付ける
- 案2-6 試運転をする
- 案2-7 クリップ(端子)を差せる穴をあける
- 案2-8 クリップを切って曲げる
- 案2-9 端子の役割をするか確認する
- 案2-10 導線と端子をはんだ付けして穴に差し込む
- 案2-11 パテなどでモーターを固定する
- 案2-12 本体を取り付けて完成!
- 首振りに関係のないワンポイント
首振りの仕組み
首を支点として振り子のように揺らしてます。
足は磁石上部の斜面に沿って上下しますので振り子が動けば勝手に動きます。
つまり自動化するためには『磁石部分を左右に振る』だけです。
積み石台座が中空になっていますので、左右に振る動力を何か仕込めば完成です。
案1 ソーラースイングと呼ばれる機構組み込む方法
設計時に思いついた方法です。
ソーラースイングはコイルと磁石の反発を使って振り子を動かす仕組みです。
組み込み方はソーラースイングのコイルを磁石部分の直下に置くだけです。
基盤は積み石台座の中空の中に入れます。
コイルの線は細いので切らないように注意。
追記(2024/08/21)
元々ダイソーで購入したものですが、すでに終売になっているようで現在は手に入らないようです。
似たような土台をしているソーラースイングには同じような機構が組み込まれてると予想されるので、もし購入する場合は土台の形を見て購入してみてください。
しかし、出力的に頭だけギリギリ動くレベルかと思います。
出力を上げることができればもしかしたら足も動くかもしれないので一番加工が少なく首振りができる可能性があります。
もしこの方法でやる場合は、ガレキ自体が日の当たる場所に置くのは好ましくないのでソーラーは電池に置き換えましょう。
案2 積み石パーツの上部に付属の機構パーツを組み込む方法(展示品と同じ)
基本的に機構を回すことができれば動力は何でもOK。
積み石台座に収まらなくても、アクリル台座を貫通してその下に動力を置くのも簡単かもしれません。
案2-1 用意する部品
- 機構パーツ(上段、下段)
- 直径2mm線(磁石にくっ付かない素材)
- モーター(1.5vで60~100rpm程度のもので今回は直径6mmのを使用)
- クリップ(線径1mmほどで端子として使用)
- ボタン電池 LR44
- はんだ
- 粘着タックやパテなど
追記(2024/08/21)
「6mm 遊星ギア DC3.7v 100rpm」の情報で調べると作例と同じであろう規格の物が買えると思われます。
購入したストアがなくなってしまっていたのでリンクが張れなく申し訳ないです…
案2-2 積み石パーツの上部を削る
機構が入るように画像の黄色い部分を削ります。
機構パーツは2mm厚なのでそれぞれの段で2mm程度掘り下げます。
追記(2024/10/23)
積み石パーツを削るときにあると便利なのがハンドグラインダー(リューターなど)です。
画像のような直径3mm以下の円筒状の電着ダイヤモンドバーでほぼ事足ります。
先端から2mmの場所にテープを貼ってフライス盤のように上から削ることで、2mmの深さに削る目安ができて加工が安定する…かもです。
案2-3 スムーズに上段機構パーツが動くか確認する
積み石台座を貼り合わせたあとにも微調整が必要なので、ある程度動くことが確認できればOKです。
案2-4 直径2mmの棒を下段機構パーツに埋め込む
長さ3.5~4.0mm程度に切って整え、軽く圧入します。
切った際のバリが出ていると入りにくいのと、機構の動きに関わりますので処理しておきます。
案2-5 下段機構パーツにモーターを取り付ける
モーター軸径に合わせて下段パーツ中心の穴を広げ、モーターの軸を差し込みます。
差し込んだ後、積み石台座の中空部分にモーターを収めますが、収まらない場合は積み石台座の中空部分を少し削ります。
案2-6 試運転をする
モーターを仮止めして試運転し、スムーズに動くことを確認します。
動きの参考はこちら
動かない場合は追加で削ったりパテなどで埋めたりして調整します。
モーターの仮止めには粘着タックなどが便利です。
積み石台座を合わせるのに手で押さえてもいいですが、実際にスカートパーツを付けると積み石台座が固定されます。
案2-7 クリップ(端子)を差せる穴をあける
手に入りやすいクリップを端子として使うため、クリップを固定できるように差し込める穴をあけます。
ちなみに、ちゃんとした端子があれば全然クリップ使う必要はありませんし、ボタン電池から電力が供給できれば取付位置はどこでもOKです!
画像の黄色い部分を削ります。
クリップを差し込む穴は、クリップの線径に合わせたドリルで平行に何個も開けてつなげ、幅5mmほどの長孔をあけます。
マイナス端子側は穴をあける以外に少し出っ張りを削ることでクリップを差し込みやすくします。
案2-8 クリップを切って曲げる
幅5mm*深さ5mm程度の穴に差し込むとして、図のような感じに切って曲げて2個作ります。
案2-9 端子の役割をするか確認する
クリップを図のような風になるように曲げてから差し、電池を入れて上手く端子の役割をするか確認する
ショートに気を付けて!
案2-10 導線と端子をはんだ付けして穴に差し込む
モーターの導線はクリップの差し込む側にはんだ付けすると見た目もよくなります。
案2-11 パテなどでモーターを固定する
モーター自体が空転すると導線がねじ切れる可能性があるので回らないように固定します。
図ではボタン電池がありますが、貼り合わせるときなどは外しましょう。
案2-12 本体を取り付けて完成!
台座以外をを組み立ててから取り付けると、機構パーツの上段が磁石にくっついてしまうため、スカートだけ最初に取り付けるとうまくいくことが多いです。
追記(2024/08/21)
機構パーツ上段が磁石に吸い付いてずれてしまう場合、下図のように0.5mm厚程度の板を張り付けることでスカート部のみで機構パーツ上段を押さえつけることができるため、動作が安定する可能性があります。
最初にも書いた通り、あくまで一例ですのでもっと簡単でいい方法があるかとは思います。
だいぶ説明がうまくないので「分からない!」「うまく動かない!」などありましたら遠慮なくご連絡くださいませー。
首振りに関係のないワンポイント
追記(2024/10/23)
目のくぼみに画像の黄色いラインのようにレジンを盛るとドールアイのような風合いが出ます。
展示品では光造形プリンタ用のレジンを使用しましたが、ネイルやアクセサリ用のレジンなどでもできるかと思われます。
黄変が気になる場合は黄変耐性があるレジンを使用しましょう。